『人間ってのはさ、ホンの少しづつだけど、進歩するモノなのね。
過去に起こしてしまった過ち等を、しっかりと見つめて、よりベターな方向へと…
"ベスト"じゃないわよ。
"ベター"な方向へ、よ。
簡単に"ベスト"な方法が見つかるほど簡単なモンじゃあないし。
っていうか…「これがベスト」って思ったら、そこで進歩は止まっちゃうしね~
と、今日はそういうお話…
で、だ…
過去に起こしてしまった過ちを正そうとする時に、どうしても必要なのは。
「その事実を、しっかりと見る」
って事なんだけどさぁ。
その事実を見つめて考える為に「言葉」にするのね。
あ、その言葉を発するか、自分の内にとどめておくかは別問題で。
そして、その「言葉」には力が宿るの。
だってさ、「言葉」ってのは、アンタらの"考え"から、"意志"から…"魂"から発せられるモノだから。
だからこそ、「言葉」には気をつけなければならないのよ。
ほんの少しの違いを「ニュアンスの違いだ」では済まされない事もあるわ。
だって、それは…さっき言ったように、アンタの魂から出てくるモンだから。
ぶっちゃけて言うけど、それは「アンタの魂のレベル」そのものでもあるわよ。
だからこそ、「言葉」には気をつけんとアカンし。
魂のレベルが変われば、言葉も変わり。
言葉を変えれば、魂のレベルも変わる。
でさ、今、あたしの言う「言葉」ってのはさ、口調とか、そ~ゆ~表面的なことじゃないわよ。
もっと根本的な事よ。
…って事を理解した上で、話を戻すわよ。
ちゃんと付いてきてる?
チョッチ心配だけと、まぁ、ええわ。
進めるわよ。
"人間"って大枠でなくても、アンタっていう個人に限っても、少しづつだけど、進歩はしてんの。
まぁ、大げさに言えばさ、不完全な存在の為に犯してしまう過ちを修正しつつ、完璧な神を目指して歩んでる、みたいな。
て、最初に言ったように、過去の過ちを修正して、より良くしていく為には、その過ちをしっかりと見つめないとダメなのよね~
当然でしょ?
何をしたのかを理解しないで、改めて修正するなんて出来ないんだからさ。
でさぁ、ここで陥りがちな事があるのよ。
特に、いわゆるスピリチュアルな勉強をして解った気になってる人とか。
自分は意識が高い、頭がエエって思ってる人とかが陥りやすい事。
「○○は、必要があって起こった」
とか
「○○は必要だった」
とか。
これ、一見、正しそうに聞こえるけどさ、もの凄~~~く"上から目線"なの、わかる?
自分と、起こった物事の対象、人でもモノでも。
その対象との関係が、上下関係で考えてるからこそのモノ言いよね。
「全ての事は、必要があって起こった」
ん~と、もっとはっきり言うたらさ…
「全ての事は、自分の為に、必要があって起こった」
って考え方が、それね。
…あのね、この際だから、はっきし言っといたげるわ。
"それは、完全に間違ってはいないけれど、物凄く狭くて、低いレベルの考え方"
あのさ…
アンタが、受験に失敗して望んでた学校とは違うところに行った、とか。
大事にしていたものを無くしてしまった、とか。
間違った方向の電車に乗っちゃった、とか。
寝坊した、とか。
アンタの中で完結しているものを、アンタ自身が「これは必要があって起こった」って思うのは構わないわよ。
だけどさ、例えば…
万引きをした、とか。
ケンカして、相手を殴って怪我させた、とか。
交通事故で、人を病院送りにした、とか。
人を殺してしまった、とか。
周りを巻き込んで、被害を与えた事に対してさぁ。
被害を受けた方が、そう思うならともかく。
被害を与えた方がよ、その事実を見つめる時にさぁ。
「これは必要があって起こったのだ」
って…
バカか?
アホなんか??
何で上から目線なんや???
違うでしょ。
それは、ただ単に
「○○な事があった」
「○○な事を起こしてしまった」
でしょ?
必要があって、人に迷惑をかけた?
必要があって、人に迷惑をかけられた?
冗談じゃないっ!!!
何が「必要があって」なのよっ!!!
そういう言葉を使うって事は
「私には責任がありません」
って言ってんのと同義なのよ。
そんな考え方で、その事を反省して、次は起こさないよう、より良い方法を考えて見つける…なんて事、出来ると思う?
出来るわけなんて無いじゃんさ。
魂の進歩なんてあり得ない。
素直に
「○○が、あった」
って言葉にするって事は、自分にも責任があるって認める事よ。
そういう考え方になってこそ、じゃあこの先、同じ事を起こさない為にはどうしたらいいのか?って事に考えが及び。
それが延いては、より良い事を成し、"進歩"につながんじゃないの。
最初に言ったように、アンタの魂の発露である"言葉"には、力があんの。
だからこそ、ニュアンスとかを超えて、使う言葉には気をつけんとアカンのよね。
わかった?
これだけは忘れんようにしなさいよっ。
「物事は理由があって起きている。で、その中のほんの一部分、アンタのみで完結する事については"必要があって起こった"のかもしれない」
つまり、理由の一つに「アンタにとって必要だから」ってのが含まれるわけ。
なのに、何でもかんでも「必要だから」、「必要があって」…起こった、なんてさ。
間違いじゃないけど、正解じゃない。
とても合格点があげられる答えじゃあないわ。
被害を受けた方が、そのように考えるのは勝手だけどね。
被害を与えた方が、そう考えるのは傲慢って事よ。
あ、そうそう。
これ、前にも言った事とも通じるんだけどさ。自分の中で完結する出来事に対してさ。
アンタが自分で…
「これは、自分に必要だから起きたのだ」
って思う事と、人に対して…
「これは、あなたに必要だから起きたのだ」
と告げる事は全然違うから。
ね、これは自分自身で気づく事であって、人に言う事じゃあないのよ。
わかった?
わかったら、これからは何でもかんでも「必要があって起こったのだ」ってのを連発しないように。
言葉は、アンタの魂を表現したモンだから、気をつけて使うこと。
わかったわねっ!!! 』
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