過渡期な段階

『そう、過渡期ね、過渡期。

いろいろ学んできて、とりあえずは知識としてアタマに入った、って時期かな？
何をすれば、自分にとってしんどい方向に行き、何をすれば、自分にとって楽な方向にいくか…ってのが、アタマで理解した時期よね。

ある時に切り替わるんじゃなくて、徐々に次の段階に入るんだけど。

まぁ、アンタは既に次の段階には、どっぷりとハマってるけどね〜
ん？
どういうんが"次の段階"だってか？
そうね、さっきも言ったように、ある時に突然次の段階に切り替わる…とかじゃなくて。
すべての段階を行ったり来たり、また、同時進行したり。
とにかく、まっすぐに進んで行くわけじゃなくてね。
その時その時に、どれかに比重がかかってるって感じね。

まぁ、それでもだんだんとは進んでいくわけだから、最初の頃に比重が高かったモノは、進んで行けばいくほど軽くなってく、卒業していくのよね。

簡単に言えば
「知識」
「実践」
「解放」
って段階なのよね。

最初の「知識」の段階はさ。
その名のとおり、知識を得ていく時ね。
どういうことが"良いこと"で、逆にどういうことが"悪いこと"なのか。
そう、この時期は、まだ知識をアタマに入れてる段階だから、結構"二元論"みたく考えることもあるわけ。
自分にとって良いか悪いかで判断して、良い方向に進もうとするのね。
そして、特徴としては。
何かをやった後で…
「あぁ、失敗。マイナスな事をやってしまった…」
って反省するの。
それは、いいのよ、この段階ではさ。
今まで何の気なしにやってたことを意識しだしたんだから。


次に「実践」の段階に入ると。
あ、この段階は、前半・後半に分けられるかな？

まずは、この段階の特徴としては。
知識で得たモノを、自分自身で実践していくのね。
それまでは、行動してる時は結構無意識状態というか、衝動的に動いたりして。
終わってから反省したりするんだけど。
この段階になると、意識が目覚め始めてるから行動してる時に
"あ…これはマズイ行動やん"
って気づくのね。
自分で分かったり、あたしらのメッセージに気づいたりして。

でも、この段階に入りたての時って。
行動してる途中で、気づくことはできるんだけど、止められないのよね。
まだ、自我の部分が強すぎて、バランスが取れてない状態ね。

これが、慣れて後半になったら…
行動中に気づいたら、止められる、軌道修正ができる。
そして、だんだんと気づくのが速くなって、最終的には行動する前にきづく。
つまりは、自分にとって楽しくない種はまかずに済むってことね。

それと、この段階に来ると、前段階みたいな「良い・悪いの二元論」からの脱却が始まるわ。
これは知識だけで得られるわけじゃなくて、自らの体験から気づくことで。
"ひょっとして…いい事とか悪いことっていう区別ってないんじゃないか？"
って。
この辺りから先の気づきってのは、なかなか言葉にはならないのよね。
感覚…ってのかしらね。
言葉にすると、正しく認識し辛くてね。
だからこそ、知識ではなくて実践で。
自分自身で得なければならないのよ。

実際、アンタはこの辺りの段階に入りかけてるから感覚的にわかるでしょ？
言葉にしたら誤解を産む事もあるってのもさ。

で、次の段階だけど。
これは、もう、自分自身でやらなきゃわかんないし。
人それぞれで、全然違うからさ。
自分で体験して、自分で得なさいよねっ!!!

まぁ、一つのヒントとしては…
この三段階ってのは、昔から言われる
「守破離」
に似てるわね。

それと、視点的にはさ。
同じように、昔から言われる
「三方良し」
つまり、「自分がよく」て、「相手が良く」て、「社会が良い」ってのとも符合してるかな？
最初は自分だけを見ていた視点が徐々に変わっていくって感じよね。

まぁ、基本は教わればいいけど、後はどの段階で自分の道に入るかよね。

もちろん、受け継ぐって道を進む人もいるだろうし、荒野を開拓しつつ自分オリジナルな道を進む人もいるわ。

どっちでもいいのよ。
アンタがいきたい、行きたい、生きたい道を進めばいいの。

ただ、どの道を進むのかは…
自分自身で決めなさいよっ!!! 』


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